伊藤馨一氏の作品展示

8月20日、先週の土曜日に渋谷西武に行って来ました。
午前中は日頃手を掛けないでいた家に自分なりの愛情を注いだ。
お陰で家もそれなりに答えてくれたような気がする。
どんなものでも磨けば輝く。
ましてや自分の家なら当然だろう。


ある程度輝いてくれたらもう文句は無い。
それ以上に輝いてくれなくて良いよと声を掛ける。
勿論返事なんか返ってこないが、ガラス超しの光がまぶしい。
部屋の中が光を浴びて見違えるように明るくなった。
そんな我が家に満足をしたら、伊藤馨一氏の作品を見たい気持ちになった。
前から行こう行こうと思っていたし、展示会も残すところ今日明日しかない。
だから、思い切って渋谷へ足を運んだ。
渋谷は相変わらず若者で一杯だ。
若者の服装は変った。
男も女も惜しげもなく肌をさらし、夏ファッションらしく見えるね。
其処には確かにファッションのセンスが垣間見える。
私は足早に渋谷西武店8階の画廊に向う。
エスカレーターを利用していったら、20代の女性二人が私の前に割り込んだ。
後ろから女性を見るのは悪い気はしないが、あまり女性を眺めるのは失礼と思い、
エスカレーターに乗っている間中右や左に視線を移していた。
そんな私の気持ちなんか全く気にしていないようで、二人は会話が弾む。
どうやら何かの会合に出席するのだろうか、楽しそうに話をしている。
その会話が気になって服装に目をやると、共に黒地の多少シースルー的な衣装を
綺麗に着こなしていた。
といっても、葬式ではないよ。とにかく服装だけは落ち着いたしっとりとした感じであった。
これから、楽しそうな事が始まるようなそんな雰囲気で一杯の彼女等であった。
彼女等は7階でエスカレーターから降りた。
一時であったが、不思議な私の知らない世界に入ったような気がした。
8階でエスカレーターを降りる。
さて展示会は何処だろうと悩む暇もなく目の前に展示会場があった。
以前の三浦千波さんの合同展示会と同じくらいの会場であった。
会場に入って真っ先に彼の作品が目に付いた。
私は彫刻と言うイメージからブロンズか何かが展示されて言うものだと
思い込んでいた。
しかし、そこに有ったのはそんな固定観念の作品ではなかった。
丁度額縁をイメージすればわかると思うが、その額縁を2cm程の木材で仕上げたという感じだ。
その額縁の中に悪戯好きな天使のような小さな子供達が舞い降りてくるように配置されている。
真ん中には満月に見えるような白い円が描かれており、その真中にマツボックリがドンと
居座りいかにも自己主張をしているようだ。
さらにそのマツボックリの下に天使二人がその場所を取り合いしているようにも見えた。
この作品をカメラに収めたく受付の女性に尋ねた。
「私は伊藤馨一さんと同じ高校のOBですが彼の写真を撮ってもよろしいですか?」
「本人に確認撮らないといけないですね。」「伊藤さんは来る予定があるのでしょうか?」
「特に予定はしておりませんので判りません。」「そうですか残念ですね。」
この瞬間私はホームページ上での掲示を半分諦めていた。
暫くの間他のメンバーの作品を眺めていた。
順に作品を眺めているうちに一人の女性が近づいてきた。
白いブラースを身につけたその女性は、胸元が襟首から30cmほどオープンしており、
そのブラースから白い胸元が覗かれながらも決して気品を失う事はない上品な感じであった。
年齢は30代後半から40代前半であろうか。
その女性は私の傍にやってきて、「伊藤さんの先輩の方、、盛岡一高御出身の方ですか。」と
尋ねてきた。
私はその衣装に目のやり場に困りながらも、
何処か知的な雰囲気を感じさせてくれる彼女に好意を感じた。
いやー嬉しい。
この画廊で盛岡一高を全く知らない人物から盛岡一高と言う言葉が聞けるなんて奇跡に近いぞ。
ましてやこんな魅力的な女性なら尚更だ。
ところでなんで盛岡一高を知っているのか当然の疑問として湧き上がってきた。
こちらの疑問を既にその彼女は感じたらしく
「私の祖父が盛岡一高出身なのです。伊藤さんにもお話をしたらびっくりなさっていました。
私も時々盛岡には行くんですよ。」
へーッ世の中色んな事が有るもんだね。
今日伊藤氏の作品を見に来なければこの女性とも話をする事が出来なかったわけだ。
更にこの女性の祖父が我々の先輩だということも一切知る事は出来なかったのだよ。
人の出会いは不思議だ。更に話は続く。
「祖父は今90歳を過ぎてしまっていますが、まだまだ元気です。
あいにく在京白亜会には出席できませんが、家の中では元気にしていますよ。」
私も即座に答えた。
「その在京白堊会というのは毎年50歳を迎えた学年が主体となって開催するのですよ。
会員も3000名程いるし、集まるのも250~300名ほどですが、結構面白いのですよ。
我々も昨年やりました。伊藤さんもそのうちにやるのですよ。」とつい声に力が入ってしまいました。
そんは話を彼女は笑顔で聞きながら黙って頷いていた。
彼女の説明によると、伊藤氏は今回の展示会でも最年長であり若い連中を引っ張っていく
リーダー的存在だという事でした。
若い連中はいつも伊藤氏を頼りにしているし、彼も面倒見が良いらしい。
また、今回はマツボックリを初めて取り入れた新作だという事であった。
私には芸術の事はよく判らないが、何かを感じる事ができたら良いと思って鑑賞に来た。
マツボックリが作品になるとはあまりにも以外であった。彼女もべた褒めであった。
新しい事は未来があってとにかく良い。新鮮である。
今後の伊藤氏の活躍に期待したい。
私の撮影技術が未熟な為、作品が上手く撮影されていない。
伊藤氏にはホームページ上での公開の了解は頂いた。
せっかくの作品が私の撮影技術が未熟だという事で
皆さんにちゃんとお伝えできない事が大変残念である。
今後も彼の作品は出展される事が多々有ると思います。
多分其の時は彼が展示会に姿を現すと思われます。
皆さん気軽にお出かけ、彼に声を掛ければ(盛岡一高のOBですと。)、
親しみを持った声と笑顔で彼は説明してくれるでしょう。
以下彼の作品です。

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伊藤馨一氏の作品展示 への1件のコメント

  1. suimei のコメント:

    展覧会、見に行かれて良かったですね。
    同窓生のお孫さんとの出会い、縁というのは思わぬところで繋がっていて不思議です。

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