「天命を知る」(「論語」から)

吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)をこえず。


私が就職した年だったと思う。
父から手紙がきたのは。
50歳にして初めて、教師という仕事を天命と思えるようになったという内容だった。
朝早くから夜遅くまで、日曜も祭日もなく、仕事に打ち込んでいた父だった。
もうずっと昔から、父は天命と思って仕事をしているのだと、信じて疑っていなかった。
22歳の私にとっては、衝撃的な告白に感じられた。
さて、その自分が50になった時、天命を知っただろうか?

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