メール投稿 マニュアル
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はじめに
プラグイン配布サイト: http://wppluginsj.sourceforge.jp/ktai_entry/
使用方法
PCや携帯電話から、投稿専用メールアドレス (上記で準備したメールアドレス) に投稿するだけです。送信したメールを元に新規投稿が作成されます。
- タイトル
- メールの題名 (Subject)、または本文中の <title>〜</title> で囲まれた内容。(後者が優先です)
- 投稿作成者
- 差出人 (From) アドレスに対応する登録ユーザー
- 投稿日時
- メール投稿日時 (Date フィールドの日時)。DATE コマンド (後述) で変更できます。
重複投稿を防ぐため、Date フィールドの日時ないし、DATE コマンドで指定した日時が、すでに存在する投稿の日時と一致する場合はメールが読み込まれません。
- 本文
- 本文が投稿本文になります。ただし、カテゴリー指定指示・キーワードタグ指示、画像回転指示などのコマンドおよび、「
--
」で始まる署名部分は削除されます。
写真つきメールの場合は、画像を切り出してファイルアップロード処理を行い、その画像を呼び出す a 要素および img 要素が埋め込まれます。
タイトルと本文が、すでに存在する投稿と同じ場合は重複とみなし、投稿処理を中断してエラーとし、先の投稿を含め、2件共に削除されます。
概要
Ktai Entry は、PC・携帯電話・PHS 等から WordPress に投稿できるメール投稿用プラグインです。いわゆる「モブログ」ができます。
- 投稿にはウェブブラウザーが不要なので、メール送信ができればキャリアおよびPC・ケータイの機種を問いません。
- カテゴリー指定 (複数カテゴリーに対応) およびキーワードタグの付与が可能です。
- 投稿日時を(バックデートなどで)指定できます。日時を直接指定する方法と、添付する画像の撮影日時を投稿日時にする指定方法の2種類があります。
- 画像を添付したメールに対応しています。画像を回転したり、大きい画像をサムネール化することが可能です。
- 画像は WordPress のファイルアップロード/メディアライブラリに格納されます。
以下の投稿スタイルで投稿されます。
- 外部メールボックスに随時アクセス:
投稿専用メールボックスに疑似的にアクセス(ホームページ閲覧したとき)、新着メールがあれば取り込み、投稿処理を行う
画像にプリント写真のような白枠を付けるため、以下のスタイルを style.css に追加しています。
/* ----- Style for Ktai Entry ----- */
.photo img {
background:white;
margin:0 4px 2px 4px;
padding:3px;
border:1px solid #999;
}
/* ---------- */
Gmail の場合の設定
投稿のために、無料メールアドレスとして Gmail を使うので、次のように設定しています。
- まず、Gmail アカウントを作成しました。
- Gmail 設定→メール転送と POP/IMAP 設定→POP ダウンロード、で「今後受信するメールで POP を有効にする」を選択しています。
- 部活を表す文字列を作ります。この文字列を Gmail アドレスのローカルパート (@ の前の部分) に + で連結して、投稿受付アドレスとなります。
Gmail アドレスが hakua.bukatsu@gmail.com で、文字列が abm9dduwr とすると「hakua.bukatsu+abm9dduwr@gmail.com」がそのアドレスです。
- Ktai Entry オプションの「投稿受付アドレス」に、このアドレスを記入しています。
これで、文字列を付けたアドレスのみが受付され、通常の Gmail アドレス (hakua.bukatsu@gmail.com など) 宛のメールは拒否されます。
歌の祭り :hakua.bukatsu+uta@gmail.com
白堊歌会 :hakua.bukatsu+utakai@gmail.com
レディス会:hakua.bukatsu+ladies@gmail.com
ゴルフ大会:hakua.bukatsu+golf@gmail.com
芸術鑑賞 :hakua.bukatsu+salon@gmail.com
白堊メディカル:hakua.bukatsu+medical@gmail.com
- 投稿設定→メールでの投稿、を以下のように設定しています。Gmail は SSL 必須です。
メールサーバー | ssl://pop.gmail.com |
ポート | 995 |
ログイン名 | (Gmail アドレス) 例: hakua.bukatsu@gmail.com |
パスワード | (パスワード) |
以下は、好みのうるさい方が弄るためのオプションです。
画像位置
携帯端末で撮影した写真を左・右・中央に配置指定が可能です。コマンド文字列は投稿本文からは削除され、見えなくなります。
- (画像が1枚だけのとき)
- メール本文のどこかに、
LOC:right
または
LOC:center
と書きます。前者は右配置、後者は中央配置です。「LOC:」の文字列は行頭に書くことが必要です。
- (画像が2枚以上のとき)
- 1枚の時と同様に指定し、2枚目以降の位置指定を半角カンマ(,)で区切って続けます。
例:
LOC:right,left
画像回転
携帯端末で撮影した写真を90度左右に回転させることが可能です。あらかじめ携帯端末で回転させてから投稿することを推奨しますが、時間がないときや、回転させると画像の左右が欠けてしまう端末では、この機能が便利です。コマンド文字列は投稿本文からは削除され、見えなくなります。
- (画像が1枚だけのとき)
- メール本文のどこかに、
ROT:L
または
ROT:R
と書きます。前者は左回転。後者は右回転です。「ROT:」の文字列は行頭に書くことが必要です。画像が大きいときは、回転させてからサムネールを作成します。
- (画像が2枚以上のとき)
ROT:L
または
ROT:R
とすると、すべての画像を同じ方向に回転します。
ROT:NLR
などとすると、1枚目は回転せず(N)/2枚目を左回転(L)/3枚目を右回転(R)します。画像の枚数だけ、N,L,R の文字列を書きます。文字数が画像の枚数より足りない場合は、足りない分を "N" があるとみなします。
ROT:2L4L
などとすると、2枚目を左回転/4枚目を左回転します。何枚目かを示す数字と回転方向を示す L,R の文字列を繰り返します。空白やコンマで区切ってはいけません。NLR 式の指定と 2L4L 式の指定は混在できません。混在させてしまったときは回転指示が無効になってしまいます。
投稿日時設定
デフォルトで投稿日時は、メールの Date フィールドの値 (投稿した日時) になりますが、過去の日付や未来の日付、または添付写真の撮影日時を指定することができます。未来の日付にすると予約投稿となります。メール本文のどこかに
DATE: (投稿日時)
または
DATE: (写真番号)
と書きます。「DATE:」は行頭にある必要があります。コマンド文字列は投稿本文からは削除され、見えなくなります。日付フォーマットは、たとえば、以下のような記述が可能です。「+1 hour」は 1 時間後を意味する指定で、一番最後の「DATE:1」は写真番号の指定です。
DATE: 2008/5/25 19:4:32
DATE: 2008-05-25 19:04
DATE: 2008-05-25T19:04:32+0900
DATE: Sun, 25 May 2007 19:04:32 +0900
DATE: +1 hour
DATE: 1
写真番号は、添付した順番に 1,2,3,... となります。この機能を使う場合は、PHP の EXIF 拡張が使える必要があります。また、回転した画像では EXIF 情報が抜けるため、画像回転コマンドと併用すると、日付指定が無効になってしまいます。携帯電話の機種によっては、EXIF 情報を記録しないものがある (シャープ製ソフトバンク端末等) ため、そもそも日付指定が効きません。
キーワードタグも付与できます。メール本文のどこかに、以下のように書きます。
TAG:タグスラッグ名
- 「TAG:」の文字列は行頭に書くことが必要です。
- コマンド文字列は投稿本文からは削除され、見えなくなります。
- 複数のタグをコンマで区切ったり、複数行書くことも可能です。
- コロンやコンマの前後にスペースが入ってもかまいません。
- コマンド文字列は投稿本文からは削除され、見えなくなります。
- タグスラッグは URI デコードされた状態で構いません。(%nn%nn という形でなくてよい)
- タグ名とタグスラッグ名が異なる場合、タグスラッグ名でないと既存タグとして認識されません。タグ名を書いてしまうと、新規にそのタグが作成されてしまいます。例えば「変なモノ」タグに「funny」というスラッグを割り当てている場合、「TAG: funny」と書く必要があります。「TAG: 変なモノ」とすると、新たに「変なモノ」タグが作成されてしまいます。これは、WordPress の仕様のため、PC での投稿画面でも同じ制約があります。
制限事項
- 投稿受付メールアドレスは他人に知られないようにしてください。知られた場合、悪意ある他人にメール投稿されてしまいます。一応、From アドレスが WordPress に登録されたユーザーのものかどうかチェックを行なっていますが、悪意を持った人であれば簡単に From アドレスを詐称できるため、万全ではありません。
- 投稿を受け付けるメールアドレスは、原則としてウェブログの登録ユーザーのメールアドレスのみです。携帯電話から投稿する場合は、別途ユーザーを作って、携帯電話メールアドレスを登録してください。ただし、ke_validate_address フック (後述) を利用して、許可メールアドレスを別途定義することも可能です。
- モブログで作成した投稿にコメントがついた場合、携帯電話に通知メールが送られます (投稿者のメールアドレスが携帯電話アドレスのため)。携帯電話でアドレス指定受信/ドメイン指定受信などをしている場合は、ウェブログのドメインを受信許可させるようにしてください。携帯電話に通知が行くのが嫌な場合は、上記の通り、ke_validate_address フックを使って、携帯電話アドレスは別途定義として、投稿者は普段のユーザーになるように設定してください。
- 各種コマンドはそれぞれ併用することが可能ですが、同じコマンドは複数使えません。2つ目以降は無視されます (コマンド文字列も残ります)。
- 携帯電話の機種によっては、カメラ画像に EXIF を記録しない場合があります (シャープ製ソフトバンク端末など)。この場合、DATE コマンドで「添付画像を指定」しても投稿日時指定が効かず、Date: フィールドの日付になります。
- 画像回転させたとき、EXIF 情報は消えてしまいます。DATE コマンドで画像ファイルの日付を投稿日時に指定させる場合は、回転させた画像を指定しないでください (指定が効きません)。
また、GPS 情報を埋め込ませて Ktai Location プラグイン等で読ませる場合も、回転させた画像では情報が読めません。画像回転させつつ位置情報を保持させたい場合、写真の添付時には本文にも位置情報 URL を添付させるようにしてください。
- タイトルと本文がすでに存在する投稿と同じときは重複とみなしてエラーとしますが、この時、先の投稿を削除するようにしています。投稿ミスを削除するために使えます。
- (外部メールボックスに随時アクセスする方式に関する注意)
- 実際に、外部メールボックスを確認するタイミングは、「誰かがサイトを閲覧したとき」です。頻繁な閲覧時は、負荷を抑えるため15分間だけ待たされることがあります。
以上