ルービックキューブ4x4ものぐさ法  第3版 2022.1.15

【プロローグ】 トレッドミル傾斜で6.5Km/hの歩行をしながら、認知能力・思考力が低下する環境を利用して、
ソルブ能率を低下させない手順を数十回試行錯誤。
判断力の期待できない状況下でも、単純化と効率化をバランスさせ、それなりの結果を得られる
手法が判明した。この3x3の手法が、殆どそのまま4x4に展開できることが分かった。


疲れて眠い時や判断力欠如の時、あの3x3惰性的ソルブでも、90手ほどで揃えられた。
(左右ムーブは使わないが、エッジお迎えに使うUパームは覚えて置くこと。)
判断ミス激減、淀み・手戻りが無くなり、ソルブ90秒程度と手数は超安定している。
さらに4x4では、最初、各面の中央4個を同色に揃えることで、そのまま3x3の手順を踏襲できる。
(ただし、2か所のポイントで、パリティチェックを追加している。)

    
次の7段階を経て揃える(4x4独特のパリティ検査が2か所増える)。
(0)各面中央ポスト固め
 白と黄色を対面中央に4個ずつ固め、白を右において、赤、青、橙、緑(勝手に揃う)、と順に固める。
 一つ上の面あるいは二つ上の面に跳ね上げて固定する。跳ね上げた波は必ず引き波で戻す。
 固定したいパーツは行き先で隠れスポットに回転させ保存、引き戻されないように踏ん張る。
 3個以上を隠すには、上げ波の線上でさらに上に上がるように置き、引き波で元の位置に戻して、
 隠れスポットに保存したパーツと合体させる。参考リンク:
         
   
(1)白面十字形準備
 エッジポストを同色2個ずつペアで固定して、3x3解法に結び付ける。
 対象ペアの場所が12箇所と多いため、効率良く2箇所ずつ揃えられるように進めるのがベスト。
 次の3面配置A,Bとなるように外枠だけを回転させ、次の固定手順にてエッジペアを揃える。
 この時点では、2個のエッジの色が揃っていれば、各面の中央色と合っていなくてもよい。
             
 最後の中央エッジは、2箇所互いにクロスペアになり(左図)3面配置にできないことも起こる。
       
 この時、右図のキューブのようにエッジペアに並べるためには、次の手順による。
  Rw' F U' R F' U Rw
               
 中央エッジが12箇所揃ったら、3x3の要領で、白面の十字形を揃える。
 
       
(2)ものぐさ連帰
 黄色面へコーナーポスト白上げからの三個連れF2L x4回(エッジキューブは2個ペア)
 ・コーナーポストが上面白なら、
  ・桂馬の位置のエッジキューブの上面色により、
    桂馬アクセルと、桂馬ブレーキを使い分けてスロットインする。
  ただし、倒して下記異色の桂馬位置パターンだと気づいたら、ポストを倒す方が早い。
 ・上面白以外で、
  ・同色なら、エッジキューブをコーナーポストの隣に呼び寄せ
  ・異色なら、エッジキューブをコーナーとは桂馬の位置に移動させ
  それぞれ、スロットインする。

 桂馬アクセルによる連帰事例:
     因みに
 「戻す」ボタンでは、最初の状態にするとともに、回転記号のすべてをクリップボードに
 入れてあるので、下部のシミュレーターで同じ状態を作り、一つ一つ戻して確認ができる。

 各コーナーの白ポストの2色と同じエッジキューブを、センターキューブの色に合わせた
 上面の桂馬の位置に置く。
 白上げや桂馬上げの時、崩しても良いスロットが後方に来るよう事前に横回転移動させる
 ことを忘れてはならない。
 桂馬の位置のエッジキューブの上面色にコーナーポストを合わせられる様に、エッジスロット
 の横倒し方向を決め、倒して、コーナースロットの横回転を迎え入れる。
 (キューブ右上のパーツ緑が赤だったら、途中の[R][R']回転は逆になることに注意。
  それぞれを、桂馬アクセル、桂馬ブレーキと呼び、定石とする)
 その後、エッジスロットを縦に戻し、上層を90°回転してエッジスロットの縦回転を迎え、
 コーナースロット-90°戻し回転した後、白を下に向くようにして縦に戻す。
   
 エッジ回転で影響を受けたスロットがあれば、それも忘れずに戻す。
   
 4個目のスロットインでは「子連れ里帰り」と混ぜこぜにうまく使うことも効果的である。
(3)パリティ検査後コーナー交換して再びパリティ検査
 4コーナーの位置を確定させる。(4x4パリティ補正あり)
 4x4で黄色面の黄色エッジペアが偶数箇所なら、そのまま3x3手順へ突入。
 奇数箇所だったときは、事前に 次の補正が必要となる。
     (Rw,U2),X,(Rw,U2),(Rw,U2),(Rw',U2),X',(Rw,U2),(Rw',U2),(Rw,U2),(Rw',U2),Rw'
       トン,   トントンタン,      トンタントンタン,        タ
       
               
                 
         慎重に回転させ、終了後の偶数箇所達成を確認する。

 同色の面を持つコーナーポスト二つが1辺にあれば、その色の面に回転させ、隣接交換となる。
 隣接交換8割、対角交換(クルクルムーブ)1割、上層4コーナーの位置確定。無操作も有り
(4)魚型十字作成(<簡単解法の手段(3)>と基本的には同じ)  4コーナーの位置確定後、黄色面の形に沿って回転を進める。
 (横棒・3時6時ではクルクルムーブ→、その後クルクルパーム⇒で魚型)
 クルクルパーム⇒には、開始位置によって、
   ・左廻し専用の「肩からパーム(十字横・蝶・亀手前)」と
   ・左廻し専用の「腰からパーム(亀手開)」と
   ・最終段階の左右廻しの「黄混血パーム」がある。
 ↓ ↓  ↓ 
 点→横棒→3時→6時→十字(コーナー交換)⇒魚型十字
     ↓→→→↑↓→亀・蝶・十字    ⇒魚型十字
 ↓ ↓
 点→横棒→3時⇒黄色一面
 黄色一面になったとき、クルクルパームで魚型に戻した方が早い。
 ほとんどの場合が、次の3コースのクルクルムーブ後、クルクルパームとなる。
 ・点ー棒ー三ー六(または、対角ムーブ省略ー棒ー三ー六)
 ・棒ー六
 ・三ー六
  
(5)ものぐさ金魚(4x4パリティ補正あり)
 黄色面の魚型を、下図のような横面を含むGoalFishの魚型に進化させる。
 基本的には、エッジA'とエッジB'の片方または双方のお迎えパームだけで進化する。
 ・魚上層横3個が黄色無しの面(AA’)の頭エッジA’色をC’対面から取りに
  お迎え回転(Up)
 ・(AA’)の対面(BB’)の頭エッジB’色をC’対面から取りにお迎え回転(Up)
    エッジ2個が左右でなく相互対面(奥同志)にあるなら、十字交換(Hp)

 なお、4x4のキューブの場合は、CC’が同色になっていないケースが5割ほど存在する。
 その時には、次の手順で、C’と対面するエッジ2個とを交換する必要がある。
 交換したいC’と対面とを縦にしてフロントにおき、
 l2,U2,F2,l2,F2,U2,l2 (180°でルーフルフールと覚える)を廻す。
               
 この後は、そのまま(6)のクルクルパームでゴールへ達する。

 
(6)クルクルパームで一気にゴールへ
 の矢印位置から、左右クルクルパームを1発仕掛ける。
 前のステップで、魚の頭片方の色をコーナーキューブと同じに揃え、対面の尻尾も、
 頭側コーナーの同色に揃えたことになる。A’B’C’の色が三つともコーナーと合ったので、
 PLL段階をスキップし、CC'の面を手前において、左右回転どちらかの手順で、
 一気にゴールへ爽快感。
クルクルパーム(左手):L U L’U L U2 L’   右廻し(Xp-a)
         (右手)R’U’RU’R’U’2R  左廻し (Xp-b)
  
  
 
 矢印の位置から右廻し  矢印の位置から左廻し
   
 なお実績は、最終ターンがクルクルパーム9割、Uパーム1割という出現バランスです。
 【参考】暗記する5つの回転手順とパリティ補正
 クルクルムーブ: R' U' F' U F R
  上面の対角交換としても使われる。
  
 クルクルパーム: L U L' U L U2 L'  左廻し(Xp-a)
          : R' U' R U' R' U' 2R 右廻し (Xp-b)
  
  
  開始位置によって、左廻し専用の「肩からパーム」「腰からパーム」
  そして最終段階の左右廻し「黄混血パーム」があり、すべてクルクルパームである。
 隣接交換: L R' U' R U L' U' R' U R   隣接2個のコーナー交換が必要になっていれば、ここを右側に置いて次で確定する。
  
 十字交換: M2 U M2 U2 M2 U M2 (Hp)
  奥のエッジお迎えパームとして使われる。(M=lr)
  
 3エッジ回転移動: M2 U' M' U2 M U' M2 (右迎え)(Up-b)
           : M2 U M' U2 M U M2  (左迎え) (Up-a)
  主に左右のエッジお迎えパームとして使われる。(M=lr)
  
  
 4x4パリティ補正 : X' L'2 U2 F2 L'2 F2 U2 L'2 X (OLL Parity)
           : Rw U2 X Rw U2 Rw U2 Rw' U2 X' Rw U2 Rw' U2 Rw U2 Rw' U2 Rw'  (PLL Parity)
  

 【事例】3x3のスクランブル例と、ものぐさソルブ (85手)
     
   *スクランブル17 L' R2 U2 F2 U2 F2 D' R2 D' F U' L D' R D' F' L **
          (自動解析は、記号列修正入力にも対応)
  (1)上層に白十字を作る
     横向きIT化優先で橙そのまま、青横、赤揃え。青上げ、橙上げの順番で緑準備。

  (2)上層・中間層を同時に揃える
     黄色面を上に変え、効率良いIT化を優先する。
   ・最下層を上にして、IT化された青橙ポストをスロットインする
     出来上がっているIT済み青橙2ポストから始める。

   ・青赤エッジポストをコーナーポストの隣に寄せて、スロットインする
     上面で色がすぐに揃えられる青赤ポストから手を付ける。

   ・赤緑エッジポストを桂馬アクセルで、スロットインする
     赤緑コーナーポストを上面白となるように回転し、桂馬位置にある赤緑エッジポストを、定石アクセル倒しで入れる。

   ・緑橙ポストを桂馬ブレーキで、スロットインする
     緑橙コーナーポストを上面白にして、緑橙エッジポストを桂馬位置に離し、定石ブレーキ倒しで入れる。

  (3)上層面を黄色の魚型クロスにする
   ・上層4コーナーの交換で正しい位置にする
     4コーナーの位置がX型でずれているので、クルクルムーブ1発で揃える。

   ・三時→六時のムーブを実施する
     上面黄色が3時のパターンになっているので、クルクルムーブ2回の定石で魚型にする。

  (4)魚を「Goal Fish」形式にする
     エッジお迎えパーム2回(赤と緑)で、リーチの魚型にする。

  (5)クルクルパームで一気にゴールへ
     黄色混血位置からのクルクルパームで黄色面を完成させる。

  
 参考: 4x4回転記号と3D Rubik's Cube の結果 () ()
 
 
 休止状態のとき、「変速」ボタンで一つずつ戻すことが出来、休止解除時に再現できる。
「4x4ソルブ」はほぼ完全解まで進めてくれる。3x3解法で進められるようになると、キューブが入れ替わる。
また、「R簡略」では、個別の枝葉動作のアニメーションを省略し、ゴールまで素早く進めることも出来る。
 スクランブルA: l2 B2 l B U' D' b' R2 u r' F2 d' B2 u2 U2 D l' D r2 R b2 B2 b L2 L' B' b2 f' F d l' f F r u D F' R' r2 R2 b2 f' R b2
 スクランブルB: L' R2 U2 F2 U2 F2 D' R2 D' F U' L D' R D' F' L **

         https://mori1-hakua.tokyo/RCeasy.html By N.Fujii  Top

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