CLOVER-USB版でのWindows11稼働と、その後の手続きを説明する。
1.NVMe SSDを設置後、NVMeではないSSD/HDDからの旧Windows起動
なお、ESP(EFI System Boot Partition)は、ここに作成する。
GPTタイプで、Windows partition前に500MB程度の空き領域があると良い。
2.Rufusのインストール
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/rufus/
3.Rufusの起動
ここまでは、CLOVERのインストールで実施済みの作業なので、同様に。
4.Windows11のダウンロード
「ブートの種類」の「選択」の横の▼マークをクリックし、ダウンロード
を選択する(オプション設定でUPDATE確認なしだと、マークは出ない)。
・その後、「ダウンロード」をクリックする。
・バージョンの選択Popupで、「Windows11」を選択し「続ける」。
・リリースの選択が追加されるので、「最新のもの」を選択し「続ける」
・エディションの選択が現れるので、そのまま「続ける」
・「ダウンロード」ボタンが表示されたら、8GB以上の空きのある所に
ダウンロードを実施する。
5.Windows11のインストール媒体作成
・ダウンロードが完了すると、ブートの種類には、ダウンロードした
ISOイメージファイルが表示されている。
・デバイス欄で、インストールに用いるUSBメモリが表示されている。
・イメージオプションが、(TPM2.0)になっているので、プルダウンから
Extended windows(NoTPM)を選択する。
・パーティション構成を「GPT」とし「スタート」をクリックして、
インストール媒体を作成する。
6.Windows11のインストール
・NVMe以外のドライブにESPを確実に設置することが肝要なので、ESP
パーティションの場所を確認する。
・作成されたUSBメモリからBootし、インストールを実施する。
WindowsのインストールISOファイルには、NVMeドライブへのドライバー
も搭載されているので、インストール先にNVMeドライブを指定できる。
インストール中に再起動されると、NVMeドライバーなしの状態で一時域
をアクセスするので、最初の再起動のタイミングで、CLOVERのUSBメモリ
に差し替える。
・インストール先の全領域は、diskpart→ list volume→ select volume→
clean のあと、convert gpt コマンドで初期状態にしておく。
・インストール・プロセスをすべて完了したら、次のコマンド群を投入して、
ESPに従来のOSを追加登録することもできる。
OS本体のパーティションコピーを実施後、
diskpart→ list volume
(下記コマンドで使うパーティション文字がわかる)
bcdedit /copy {current} /d “新しい識別文字列(Windows10NVMなど)”
diskpart→ list volume→ select volume→ uniqueid volume
(COPYしたOSボリューム・エントリのIDがわかる)
bcdedit /set 獲得ID device partition=xx:
bcdedit /set 獲得ID osdevice partition=xx:
・CLOVER-USB起動から、CLOVERのWindows EFI Boot from EFIを選択して
Windows11などのOS立ち上げ動作を確認する。
7.CLOVER Boot Loaderの旧Windowsドライブへの搭載
毎回USBメモリからのWindows起動だと耐久性が心配なので、旧Windowsを
入れたESPのあるドライブにCLOVER本体を入れ、先頭Bootmgrにリンクする。
bcdedit /set “{bootmgr}” path \EFI\CLOVER\CLOVERX64.efi
このリンクは新規にWindowsインストールを実施するごとにもとに戻される
ので、その都度、再設定する。
ESPに diskpart→ select volume→ assign letter=S などでドライブレター
を割り当てるが、Explorerでは管理者モードでもアクセス出来ないので、
xcopy /e xxxxxx\CLOVER S:\EFI\CLOVER
のコマンドを管理者コンソールから投入する。
8.USBドライブなしの動作を確認
USBを差し込まなくても、そのままNVMeドライブの起動を含むアクセスが
問題ないことを確認する。
BIOS設定画面では、起動順位の1番が「Windows Boot Manager」と設定されて
いるが、7.の手順で、次のコマンドを入力しておくと、その記述名に
変更されて設定されるのでわかりやすい。
bcdedit /set “{bootmgr}” description “Clover Boot Manager”
なお、再インストールの場合は、USBからのBootにしておく必要がある。
以上
作業に関連して、Bluetooth接続のオーディオが接続時に必ず最大ボリュームになるので、抑止するのに、次の設定が必要でした。
Windows11でBluetooth絶対ボリューム設定を有効または無効にするには
レジストリエディタアプリを開き、次のレジストリキーに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE SYSTEM ControlSet001 Control Bluetooth Audio AVRCP CT
右フレームのDisableAbsoluteVolume 32ビットDWORD値を変更または作成します。
値を1に設定して、絶対量設定をやめる。有効にするには、その値を0に設定します。
Windows11を再起動します。
突然ですが、ご教授ください。
私はUSBメモリにあるClover OSをHDDに移行しようと考えています。
そこであなたの記事を参考にさせていただきたく、お願いいたします。
『旧Windowsを入れたEPSのあるドライブにCLOVER本体を入れ、先頭Bootmgrにリンクする。』と記事にありますが、EPSとは何のことかわかりません。またClover本体を入れとありますが、適当なDirectoryにUSBメモリの全部をコピーすればいいのですか? さらに『先頭Bootmgrにリンク』とあるのは、次に説明されているbcdeditを実行するという事でしょうか? 何分にもシロートなもので、わからないことが多くて申し訳ないのですが、よろしくご教授ください。
ESPのTypoですね。ご指摘ありがとうございます。
たびたびの質問で申し訳ありませんが、『ESP(EFI System Boot Partition)は、ここに作成する。』と一番最初に説明されていますが、『ここに』は新しくインストールするデバイス以外のHDD/SSDなら、何でもいいのですね? 例えばC:の他にD:(データSSD)があれば、そこに作成するという事ですね? 次に作成ですが、SSD(データ用D:)にパーテーションを新たに作って『ESP』という名前を付ければよいという事でしょうか?完全にはここら辺がよく理解できていませんが、当たりならとにかくやってみます。