今朝、「世界体操冨田V」の第一面の見出しに目が覚めた。
なんと、世界選手権での個人総合優勝は31年ぶりだという。
水鳥選手が銀メダルで、金銀独占の快挙。
オリンピックを含めると、1984年の具志堅選手以来、21年ぶり。
冨田選手と水鳥選手の表彰台での笑顔がさわやかだ。
体操日本復活までの道のりは、困難を窮めたことは想像に難くない。
モントリオールまでの磐石な黄金時代の後、人材を育成するのに30年を要したこと。
ところで、冨田選手が体操を始めたのは8歳という。
これでも遅いほうだというから驚く。
「きれいな体操はジュニアの指導者が作り上げたもので、指導者に感謝したい。」
と、具志堅幸司男子監督のコメントが載っていた。
昨年、冨田選手のジュニア時代の指導者が、美しい体操を浸透させるために、
悪い癖がつかないように、常に気をつけて直したことを話していた。
このことは、私が長年携わった珠算教室でも経験したことで、
間違った指使いをした時には、すぐに直さないと、ほとんど直すことが困難になってしまう。
このことは他の世界でも当て嵌まるような気がする。
最も身近な問題では、「躾(しつけ)」。いつか直そうと思っているうちに、「三つ子の魂、百まで」。
いろいろなことを考えさせられる「体操日本復活」である。